睡眠歯科
Sleep

睡眠負債は歯からリセット
歯ぎしり・食いしばりの及ぼす影響は、口腔内の症状にとどまらず、全身の不調にもつながります。
また、睡眠時のいびきや無呼吸は、十分な酸素が取り込めず質の良い深い眠りを得にくくなり健康に影響を及ぼします。
当院では睡眠時の歯ぎしりや食いしばりを実際に測定していただき、その結果をもとに必要に応じたアプローチを行います。
また、呼吸器内科・耳鼻科と連携の下、いびきや無呼吸症候群に対し、口腔内装置の作製も行っております。
人生の3分の1を占めるといわれている睡眠。この睡眠を妨げる歯ぎしりや食いしばり、いびき・無呼吸症候群に対し、適切に対処しましょう。
こんなお悩みは
ありませんか?
- 睡眠の質を改善したい
- 朝起きると顎や首が痛い
- 睡眠時無呼吸症候群の症状がある
- 頭痛がしたり首や肩に強いコリを感じる
短時間の睡眠でも睡眠障害でないことが重要です

睡眠の時間がどんどん現象し、就寝時間も遅くなります。

睡眠週間の乱れは、睡眠時間へ悪化し、事故や疾患は増えていきます。
短時間でも質の良い睡眠が重要になり、
ポイントは睡眠障害でないこと
ブラキシズムも大きく関係してきます
ブラキシズムについて
ブラキシズムとは、無意識のうちに歯をすり合わせたり噛みしめたりする習慣の総称です。睡眠中に起こるものを睡眠時ブラキシズム、日中に起こるものを覚醒時ブラキシズムと呼びます。これにより、歯の摩耗や破損・歯周病の進行・顎関節症・頭痛などが引き起こされることがあります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)の影響

TCH(tooth contacting habit)という言葉を耳にしたことはありますか。
上下の歯を接触してしまう癖のことです。普段、上の歯と下の歯は接触しておらず、2~3㎜奥歯が空いているのが正常といわれれています。上下の歯が接触するのは会話するときや、食事中咀嚼している時だけ(1日20分程度)。それ以外の時に無意識に上下の歯を接触させてしまう癖をTCHと言います。
この日中の癖がある方はほとんどがそれに加えて、寝ている時に歯ぎしり・くいしばりがあるといわれています。
固い食べ物を噛むときの力は5~7㎏。それに対し、夜中の歯ぎしりや食いしばりの際の力は体重と同じ50~60㎏からそれ以上の100㎏を上回る場合もあります。
日中と夜、力がかかり続けると、様々なトラブルにつながります。
歯・歯周組織・顎関節への影響
- 歯がしみる
- 舌痛症
- 歯のすり減り
- 歯周病
- 歯の破折
- 顎関節症(あごの痛み)
- 噛むと痛い
全身への影響
- 肩こり
- いびき・睡眠時無呼吸症候群
- 頭痛
- 浅い眠り
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)の診断
主に歯のすり減りやクラック(ヒビ)、問診にて歯ぎしり音の存在等にて評価されることが多かったブラキシズムですが、音がしないものも多く、また、一人で寝ていて音を指摘されないこともあります。また、歯のすり減りがあったとしてもそれが以前にすり減った名残であることもあり、今現在本当にブラキシズムがあるといえるのか、という懸念もあります。
当院ではウエラブル筋電計によりブラキシズムを客観的に診断します。
患者さまが「自覚がないのに…」ではなく、「こんなに強い力で歯ぎしりしてるんだ」と自覚していただくことにより、治療がスムーズに進みます。
筋電計による評価診断


睡眠時ブラキシズムが見えるウェアラブル筋電計
自宅で一晩つけて寝ていただくことで、睡眠ポリグラフ検査による、咀嚼筋の筋電図と同様の結果が得られます。
正確な検査に基づいて今後の治療方針を決定します。
ウェアラブル筋電計を用いた筋電図検査の流れ
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Flow01

専用の導電性ゲルテープを本体裏面に貼り、フィルムのみ剝がします。
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Flow02

本体のスイッチをONにします。
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Flow03

咬筋部分に貼り付け、基本動作を行います。
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Flow04

睡眠中に測定が行われ本体のSDカードに保存されます。
いびき・睡眠時無呼吸症候群

いびきをかく人は人口の19%といわれており、加齢とともに頻度は増加します。中高年の男性の60%、女性の40%に習慣性いびきがあるといわれています。
「いびきはぐっすり寝ている証拠」のように言われてきましたが、そうではありません。最近では、身体に何らかの不調が発生しているサインであるといわれています。いびきは、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状です。覚醒反応により睡眠が浅くなり、良質な深い眠りを得ることが難しくなったり、高血圧・糖尿病・循環器疾患の発症が増加するといわれています。
日本における睡眠時無呼吸症候群の患者さまはおよそ200万人以上と言われています。下記の症状が一つでも当てはまるようなら、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
こんな症状はありませんか?
- いびきをかいている(自分のいびきで起きることもある)
- 起床した時点で身体が重たい、だるい
- 夜中にトイレに行く回数が多い
- 日中眠くなる
- 夢をよく見る
- 生活習慣病がある
- 目覚めが悪い・頭がすっきりしない
- 起床時に頭痛がある
- 他人からいびきや無呼吸を指摘されたことがある
- 起床時に口が乾いている
- 息苦しくて目覚める
睡眠時ブラキシズムへの
対症療法と原因療法
認知行動療法・ストレス管理

睡眠時無呼吸症候群の治療において、認知行動療法(CBT)やストレス管理は補助的な役割を果たします。とくに不眠や不安を伴う場合、睡眠に対する過度な心配や誤った思い込みを見直し、規則正しい生活リズムや適切な睡眠習慣を身につけることが重要です。
あわせて、リラクゼーション法や呼吸法などのストレス対処法を取り入れることで、自律神経のバランスを整え、睡眠の質の改善につながります。
舌トレ

歯科で行われている口腔筋機能療法(MFT・OMT)とは、お口や舌、喉のまわりの筋肉を正しく使えるように整えるトレーニングのことです。
これまで主に、歯並びの治療や、飲み込みにくさの改善などに取り入れられてきました。最近では、いびきや睡眠中の呼吸トラブルの改善をサポートする方法としても注目されています。
お口まわりの筋肉のバランスを整えることで、より健康的な毎日を目指す治療法です。
舌トレの種類
舌吸い上げ(朝昼晩:1回~3回ずつ行う)
①正しい姿勢で座り、鏡を見ながら行う
②舌尖部をスポットにつけたまま口蓋に舌を吸いつかせる
③吸いつかせている間は鼻でゆっくり呼吸する
④キープする時間は30分からはじめ、徐々に2分まで延ばす
ホバーボードタング(朝昼晩:2回~3回ずつ行う)
①正しい姿勢で座り、鏡を見ながら行う
②口を開け、舌を前歯超える位置まで突出させる
③舌は上下顎の前に触れないようにする
④キープする時間は10秒からはじめ、徐々に30秒まで延ばす
ガーグルストップ(朝昼晩:1セットずつ行う)
①正しい姿勢で座る、もしくは洗面所の前でまっすぐ立つ
②少量の水を口に入れて、上を向き口を大きく開けたままガラガラうがいをする
③上を向いたままうがいを止め、鼻呼吸を5秒行う
④②と③を3回繰り返す
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)は、眠っている間にのどの空気の通り道がふさがることで起こります。
のどや舌まわりの筋肉は、呼吸だけでなく、話す・飲み込むといった動きにも関わっています。これらの筋肉がしっかり働くことで、気道が広がりやすくなります。
うがいを途中で止める練習(ガーグルストップ)や、飲み込む体操などで筋肉を鍛えることが、いびきや無呼吸の改善につながる可能性があります。
求められるトレーニング内容
舌のトレーニング(舌の吸い上げ・ホバーボードタング・ガーグルストップなど)だけで、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)が十分に改善するのでしょうか。
これまでの研究では、特定の筋肉だけを刺激したり鍛えたりしても、症状のはっきりとした改善がみられなかったという報告があります。
そのため、一部の筋肉だけに取り組むのではなく、喉全体をバランスよく鍛えることが大切だと考えられています。
舌や喉を広げるトレーニングに加えて、口をしっかり閉じる力を高めることや、鼻で呼吸する習慣を身につけることも重要です。
お口からのどまでを総合的に整えるプログラムが、よりよい改善につながると期待されています。
姿勢の改善・ストレッチ

睡眠時ブラキシズムは、無意識の歯ぎしりや噛みしめによって、歯や顎、筋肉に負担がかかる状態です。症状の改善には、対症療法と原因療法の両面からのアプローチが有効です。
食事療法

食事療法では、栄養のバランスや食事のタイミングを調整することで、体内のリズムを整え、質の高い睡眠をサポートします。
これにより、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりといった口腔のトラブルを抑える効果が期待できます。
マウスピース(スリープスプリント):自費治療

いびき、軽度~中程度の無呼吸はマウスピース(スリープスプリント)で効果があります。
スリープスプリントとは、下の顎を上の顎よりも前方に出した状態(受け口のような状態)で固定し、寝ている状態でも下の顎が下がらないようになります。気道が十分に確保され、いびきや無呼吸が起こりにくくなります。
Merit
メリット
- 一般的な装置より快適でズレにくい
- 装着中も口を開けたり話したりできる
Demerit
デメリット
- まれに顎への負担、口腔内の痛みが生じる可能性があります
- 保険適用外のため、自費による診療となる
| 料金 | 176,000円(税込) |
|---|---|
| 治療期間 | 1ヵ月~2ヵ月 |
| 治療回数 | 3回~5回 |
マウスピース(スリープスプリント):保険治療
対症療法として、いわゆるナイトガードやスプリントと呼ばれるものです。
素材や厚み、入れるタイミング等も解析結果をもとに調整します。入れてからもこまめに調整が必要です。
筋膜リリース

口の内側と外側をやさしくマッサージすることで、口まわりの筋肉のこわばりがほぐれ、リンパや血流の流れがスムーズになります。
その結果、唾液の分泌が促され、顎関節の緊張もやわらぎます。さらに、余計な力が入りにくくなることで、歯ぎしりや食いしばりの症状が軽くなり、リフトアップやリラックス効果も期待できます。毎日のケアに取り入れることで、口元の健康と柔らかい表情を同時に保つことが可能です。
