こんにちは!CAD-CAMセンター技工士濱崎です!
今日は、最近さらに需要が高まっているジルコニアインレーについてご紹介しようと思います。
インレーは流石にセットした写真が無いと記事にならないので、取り上げたい話題でしたが、ブログには書けずにいました。
今回、分院のスタッフがジルコニアインレーでの治療を希望し、宮脇に患者としてやって来たので許可を得て紹介しようと思います!
通常、セレック治療に関しては主に、セレックブロック(長石系ブロック)やe.maxが使われると思います。
しかし、ウチにはセレックⅩ5というジルコニアを削れる性能を持ったミリングマシンがある!
セレックオムニカムで口腔内スキャンで撮影し、セレックインラボで技工士が設計してセレックx5で削り出すというセレック史上最強の精度で作る事が可能です。
ジルコニアとは、工業界ではセラミック包丁から、スペースシャトルの外壁まで使われている、強度と硬度の高い素材で、ここ数年で急速に支持を得ている素材です。
デンタルステーション内でもモノリシックジルコニアの需要は年々大きくなっており、e.maxよりも強度があり、接着が良いため、今は補綴の材料のほとんどがジルコニアです。
従来のジルコニアインレーは色がパールがかっており、透明感が無く、明度が高くて結果、インレーが白く浮いて見えてしまいます。強度はあるけど色を合わせるのが難しい!
またジルコニアの材料は完成したら最強の硬度なのですが固すぎるので加工段階では、加工しやすいように半焼結の状態、いわば柔らかい生焼けの状態のディスクを削り出して製作します。それが逆にもろく、削ってる最中に割れてしまいます。。悲しい。
様々な理由からe.maxなどのガラスセラミックを選択する事が多かったです。
しかし設計上の数値や設計方法を変えたり、内部ステインを塗ったり(かなり重要!!)、ディスクへの配置位置を模索したりと、色々研究した結果、臨床において納得できる仕上がりのインレーが出来る様になりました。
セットした写真をどうぞ!




頬側面の境目は分かってしまいますが馴染みは悪くないと思います。
スタッフも満足してくれて、「全部のインレーをジルコニアに変えたい!」と言ってくれました!良かった!
ジルコニア治療をご希望の患者様は、高松市内、最寄のデンタルステーションへご相談ください!